かまくら イグルーづくり
- 適期
- 12月~3月
- 所要時間
- 2時間~
- 対象
- 小・高学年~ (幼児や低学年では大人が作業を手伝うことが必要)
- 主なねらい
- 仲間と協力してかまくらやイグルーを作成することで連帯感やあきらめない心、協力心を養い、完成時の達成感を味わう。
はじめに
・活動終了後に、借用した用具の数が揃っているか確認して返却してください。
・活動で作ったかまくらや雪像は必ず崩して、なるべく平らにしてください。
・決められた活動エリア外で穴を掘ったり、雪像を作ったりしないでください。
1.準備するもの
- 団体・個人で用意するもの
長靴、帽子、手袋、スキーウエア - 自然の家の貸出用具
スコップ(場所:上部リフト小屋1階)、雪のブロック切り用ノコギリ、バケツ、ブロック作成用コンテナなど
2.活動場所
- かもしか広場、らいちょう広場上部、らいちょう広場下部、きつつき広場、立山広場など
※らいちょう広場ではできません。
○かまくら(雪を積み上げた雪洞)
- 雪を積み上げます。途中足で踏み固めながら、積み上げます。最後に表面をスコップで はたいたりしながら固めます。
- 風下側に入口を決めて掘ります。大きさは、背を丸めて入れる大きさです。しばらく掘ったら、中心はやや高くするために天井を削ります。(このとき、積み上げた大きさと比べて掘りすぎないように注意しましょう。)
注意!!
- 掘りすぎたり、柔らかい雪だったりすると、壁が崩れることがあります。
- 大変危険ですから、指導者は必ず見回ってください。
活動の工夫
- 掘るときに、何カ所からか同時に掘ると、できるだけたくさんの人が経験できます。
- 掘ってから、風下でない堀口をふさげば問題ありません。
○イグルーを作ろう
準備物:
○スコップ○手ノコ各班に最低2本、3本あると作業が早い。
人数:1つのイグルーに4~6人くらい宿泊可能
時間:半日(大人で2時間から3時間)
- 大きさに合わせて円を描き、よく踏み固めます。(直径3.5m強ほどで5~6人宿泊可能)
- 日中での食事や休憩場所など、イグルーの作製体験の場合(寝ない場合、2.5mぐらいが早くできる。)
- ブロックを切り出す場所をみんなで踏み固め、スノーソウでブロックを切り出し、協力して運びます。あまり大きなブロックを切り出すと運ぶのに大変です。
写真A
写真B
写真C
- 円を描いた場所に隙間をあけないようにして積み上げていきます。雪のブロックは、台形状に整形し、隣とのブロックが密着するように合わせていきます。2段目からは、下段のブロックとブロックの間においていきます。
- 3段目位から少し内側に傾くように積み上げていきます。その時、スノーソウで下段のブロックの上部を内側に傾斜をつけるように削り取っていくのがじょうずに積み上げるコツです。また、下の段より10cmぐらい前にせり出して積むことが上部がふさがるコツです。(写真D)
- イグルーの内側に2人入り、ブロックをスノーソウで上下左右の面を整形しながら、外側からも協力し、慎重に最後まで積み上げていきます。
- 最後にフタをしてブロックの隙間を雪で埋めていきます。(本来は、最後のブロックをくさびで埋め込むのが正式です。)
- 外側から出入口をスノーソウで切りとりブロックで前室をつくり完成です。
- 写真D
- 上部の様子
- 出口を開ける
- 内部の様子
○留意点
宿泊する場合は、出入口はなるべく小さく作ります。イグルー泊をする場合は、ブロックや布、ソリなどでフタをします。日中、気温が高く融け方が激しい時、雨天や気温の高い夜には宿泊は避けましょう。また、使い終わったら危険防止のため必ず崩しておきましょう。
ブロックを簡単に作る方法
・農業用コンテナで
ブロックが大きいですが、中学生以上なら大丈夫です。
J小学校のイグルー作り
- 完成した後、イグルー内の床面を掘り下げ、雪を外に出すと広くなり、居住性がよくなります。
雪の造形活動:匠の技 -雪のブロック作り-
(1)雪のブロックを切り出す。ノコギリで雪面に長方形のブロックを切り込んでいく。
*ノコギリは、雪活動専用のスノーソウと呼ばれる物があるが、湿雪の場所では、手ノコで十分である。
(2)角スコップで1ブロックずつほりあげ、積んでいく。横や下のブロックと密着させるために、切り出したブロックの面を手ノコで整形する作業が必要となってくる。
(3)ブロックを積むときの原則は、レンガ積みのように、下の段と交互になるように組んでいくことがこつである。
雪のブロックを使った造形の例
簡単なテーブル
テーブルと雪の壁