独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立立山青少年自然の家

立少で体験しよう!

体験プログラム

トントンの森の自然観察

適期
通年
所要時間
1時間~
対象
幼児~
主なねらい
◎自然とのふれあいを深める
◎自然について関心を高める

1.準備するもの

  • 団体の準備物……野外活動のできる服装
  • 自然の家の貸出用具……熊鈴

2.配慮事項や留意点

(1)活動前に

  • トントンの森の中の植物や森の四季の変化などの写真を見せることで、森への関心が高まります。
  • あらかじめ植物の葉を集めておき、さわったり見たりすることで、同じ植物を森の中から探そうと意欲を持たせることができます。

(2)指導例

マンサクのひみつ ― 人が乗っても折れないぞ!

「これがマンサクの木です。」
マンサクはこうやって雪から身を守っているんだ!

「みんなで乗ってみよう。」
冬に雪が積もった状態だね。

「また元に戻ったね。」
春になると元に戻るんだ。

※幹が柔らかいので、かんじきの材料に使われる。

ドングリ(ミズナラ)のひみつ ― どんぐりのあかちゃん?

「ドングリの赤ちゃんがいるよ。」
「近くにお母さんの木もあるよ。どれかな」

「どれかなぁ…」
「ドングリから根が出てるよ。」

※植物の命のつながりを見ることができます。

チシマザサのひみつ ― ピンピンのはっぱと折れ曲がったはっぱ…

<折れ曲がった葉っぱ>
折れ曲がった跡が付いた葉
雪の下になっていた葉

<ピンピンの葉っぱ>
今年成長した葉っぱ
※笹の葉は、雪が降っても雪の下で枯れないで、葉をつけています。

ユキツバキのひみつ ― 曲げても折れないぞ!

枝を折ろうとしてもなかなか折れないぞ

幹はたくさんの雪が降っても大丈夫なように地面をはう様に伸びる。
こうやって雪の下でも折れないように身を守っているんだね。マンサクの木と同じだね。

冬に雪を掘ってみると、ユキツバキは雪の下でもちゃんと葉をつけているんだ。
雪の中は、かまくらのように暖かいんだ。

斜面に群生しているユキツバキが、どれも同じ方向に倒れているのは、雪が積もって同じ方向に倒れていくからなんだね。 雪を落としやすいように葉っぱもつるつるしているよ。

ユズリハのひみつ ― おじいちゃん、おばあちゃんの葉っぱから落ちていく…

今年成長した葉(子ども)

去年成長した葉(お父さん、お母さん)

一昨年成長した葉(おじいちゃん、おばあちゃん)

その下に葉はない
子どもの葉が成長するとおじいちゃん、おばあちゃんの葉は落ちていくんだ。だから、ユズリハっていうんだね。

オオバクロモジのひみつ ― あれ?においが……

葉を切ったり枝を折ったりすると、とってもいい匂いがするよ。

オオバクロモジもマンサクと同じように幹が柔らかいので、かんじきの材料に使われるんだよ。 いい匂いがするので、和菓子を食べるときの楊枝にも使われてるんだよ。