野外炊事(野外炊事棟)〜 缶かまどで薪を燃やし、調理する 〜
- 適期
- 通年(炊事棟は5月~10月、11月~4月はエコスクール館)
- 所要時間
- 3~4時間
- 対象
- 小・高学年~
- 主なねらい
- ◎生活体験を深める
◎友とのきずなを強める
0.はじめに
活動の流れ
活動開始前
(1)不動棟前に集合します。(エコスクール館で実施の場合はエコスクール館)
(2)職員から食材の引き渡しを受けます。(活動開始の15分前)
(3)児童・生徒が来る前に、食材の仕分けをします。
(4)児童・生徒が来たら、全体指導を受けます。(準備・片付けについて、安全指導について)
(5)炊事棟に移動して、活動を開始します。
活動終了時
(1)野外炊事の点検を受ける必要があるため、点検時刻を事務室へ連絡します。
※点検時刻の20分前までにはご連絡ください。
(2)炊事棟の机の上に食器セット・鍋・鉄板を並べておきます。
点検項目 | 点検内容 |
食器セット |
個数が揃っているか 洗浄が行き届いているか |
すんどう鍋・鉄鍋 鉄板 |
洗浄が行き届いているか 水滴が付いていないか ※点検後に元の場所に戻すこと |
缶かまど 鉄の棒 火ばさみ |
灰が捨てられて、元の場所にもどしてあるか |
なた 革手袋 |
個数が揃っているか 元の場所にもどしてあるか |
洗面所 |
周囲にごみが落ちていないか 排水溝がきれいになっているか |
灰捨て場 | 水をかけて消火が完了しているか |
炊事棟・不動棟・野外トイレ |
忘れ物がないか 電気や換気扇のスイッチが切ってあるか |
(3)上記点検項目を確認して、点検を受けます。
1.準備するもの
(1)用具の準備・・・よく忘れ物があります。しっかり確認してください。メニュー、食材、薪については立山青少年自然の家にお問い合わせください。
- 団体で準備する物……
はし、スプーン、マッチ、半透明なゴミ袋(食堂でも購入可)ふきん、金たわし、スポンジたわし、食器洗い用洗剤(食堂で購入可)
たきつけ用紙(新聞紙数日分、牛乳パック等)食材 - 個人で準備するもの……はし(スプーン)、軍手、そのほか必要なもの
- 青少年自然の家で用意するもの……貸し出し用具一覧参照
- 食材料や薪などを受け取り、数量などの確認をしましょう。
- 失敗の少ない火熾し講座
- なたの使い方講座
- 野外炊事 カレーライスの作り方の動画はこちら
2.炊飯の場所 缶かまどの使い方の動画はこちら
- 炊飯場所は、第1炊事棟と第2炊事棟があります。
第1炊事棟
- テーブル13個
炊飯棟かま場 常設かまど20基 缶かまど多数 炊事テーブル8
炊事場 水道30
第2炊事棟
- 水道20個、テーブル10個
- かまどは、缶かまどで行う。
3.用具の準備
*炊具は、不動棟・炊事棟にあります。
*炊事の食材は、不動棟で引率者に職員が渡します。
4.後片付け
◎食材、残菜の放置は、腐敗したり、鳥や動物に持ち去られたりするので厳禁です。
◎ゴミの始末をいい加減にするとカラスやサル等の野生動物に影響を与え、また逆に野生動物によりキャンプなどの活動に支障が出ますので、細心の注意を払ってください。
※アスファルトの上では、耐火レンガを使って火を燃やしてください。
失敗の少ない火のもやし方講座~なれていない人、初めての人に、おすすめの方法です~
新聞紙1枚をきつくない程度にくしゃくしゃにして丸めます
缶かまどのそこに置きます
同じようにしてもう1枚作り乗せます(2枚分)
マキを細く割った物やわりばし等準備し、山形に組みます
これくらい組みます
別の新聞をちぎり、それをねじり、火をつけます
新聞の下の方に火をつけます
これで火がつかない場合はこの作業を繰り返します
少し太いまきをたします。火バサミを使います
良い例 まきの追加は、空気の通りを考えて×になるようにまきをくべます
悪い例 まきは平行に並べると空気の流れが悪くよく燃えません。
ナタの使い方の基本~指導者は、必ずご覧ください~
なたを持たない手に軍手をし、その上から皮手袋をします
なたを持つ手は素手です
なたをマキの上の面にななめにあてます
マキとナタをくっつけたまま持ち上げ3回ぐらい、トントンと地面に うちつけ、刃をめり込ませます
少し刃がめり込んだら、両手でなたを持って割り切ります
*小さな子どもの場合は、別のまきで頭をたたいてめり込ませる方法が安全です。
3回ぐらいのトントントンで最も事故が起きます。
安全指導
なたを使い終わったら安全な所に保管するよう指導して下さい。
ミニ講座
- なたには片刃のなたと、両刃のなたがあります。
- まきを割るなたは、両刃のなたです。両刃のなたは、頭(背)をたたいても構いません。
- 片刃のなたは、木を切り払うための切るなたです。
- 切るなた、つまり片刃のなたは、頭(背)をたたいてはいけません。
- また、片刃のなたは、木の繊維にめり込んでいくので、うまく割れない場合があります。
- まき割りでは、節のあるまきは、割れにくいので、割らないように指導しましょう。